ナパバレーのメインストリート、ハイウェイ29から少し離れたところにあるアルテッサ。この道で本当に大丈夫かな?とちょっと心配になるような道を登っていくと、まるで近代美術館のような建物と美しい景色が広がるアルテッサに出会えます。
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ナパバレーの南端、ロス・カーネロス(Los Carneros)地区に位置するアルテッサ・ヴィンヤーズ&ワイナリー(Artesa Vineyards & Winery)は、スペインの伝統とカリフォルニアの革新が融合したワイナリーです。ワイナリーの建築も印象的ですが、屋上からの景色も素晴らしいです。晴れた日にはサンフランシスコ湾までも見えるそうです。
歴史
アルテッサは、ラベントス・コドルニウ(Raventós Codorníu)によって1991年に設立されました。コドルニウ家は、その起源を1551年まで遡ることができる、スペイン最古の家族経営ワイナリー一家です。カヴァの著名な造り手コドルニウから、リオハ最古のワイナリーである由緒あるボデガ・ビルバイナスまで、17代続く一族。
そのコドルニウ家がナパバレーに進出し、設立したのがコドルニウ・ナパ(Codorníu Napa)です。当初はスパークリングワインの生産を行っていました。
しかし、スパークリングワイン市場の需要の変化に伴い、1997年にアルテッサ(Artesa)と名を改め、スティルワインの生産に注力するようになりました。「Artesa」とは、カタルーニャ語で”手作り”の意味を持ちます。
スティルワインとは
スティルワインとは、発泡性のワイン(スパークリングワイン)と対比される概念。炭酸ガスを含まない通常のワイン、つまり非発泡性のワインのことです。一般的に「ワイン」といえば、スティルワインを指します。

畑
アルテッサは、カーネロスとマウント・ヴィーダーAVAの丘陵地に約150エーカーの土地を所有しています。この地は、冷涼な海風と岩の多い土壌が特徴で、シャルドネやピノ・ノワールの栽培に最適な環境です。この土地の複雑な地形をうまく利用するため、ブドウ畑を50以上のブロックに細かく分け、それぞれのブロックの特徴に合わせた栽培を行っています。
さらに、持続可能な農業を実践しており、ナパ・グリーンランド(Napa Green Land)とフィッシュ・フレンドリー・ファーミング(Fish Friendly Farming)の認証も取得しています。

芸術へのこだわり
コドルニウ家は、芸術、職人技、環境保護に対する不朽の情熱を原動力としています。一家は、この土地の美しさを尊重し、自然の要素と建築の革新との融合を目指しました。
ワイナリーの建物は、バルセロナの建築家、ドミンゴ・トライエの設計によるもの。カーネロスの丘の上に建てられたモダンな建物は、自然の地形を活かして丘の中に埋め込まれるように作られています。屋上には芝生が広がり、周囲の自然と見事に調和しています。
内部には、アーティストのゴードン・ヒューザーによる現代アートが展示され、訪れる人々に視覚的な楽しみも提供しています。
さらにワインボトルにも、タイル、織物、木工細工、フィリグリー、絵画など、スペインの古典的な手工芸に敬意を表した、それぞれのワインのユニークな個性とストーリーを表現する作品が飾られています。

ワイン
アルテッサは、シャルドネやピノ・ノワールを中心に、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、アルバリーニョ、テンプラニーリョなど多彩な品種のワインを手掛けています。特にアルバリーニョは、ナパでは珍しい品種で、冷涼な気候の区画で栽培され、ミネラル感とフレッシュな酸味が特徴です。
訪問
アルテッサでは、ワインと共にスペインの美食文化を楽しむことができます。例えば、イベリコハムとのペアリングや、チーズやシャルキュトリー、高級チョコレートとの組み合わせなど、多彩なテイスティング体験が用意されています。
建物内でのテイスティングの他、景色の美しい外のパティオでのテイスティングも選択できます。お天気の良い日には、外の景色を堪能しながらのテイスティングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
訪問は、予約を取ることが推奨されています。当日予約もできますので、事前にオンラインで予約を取ってから訪れることをおすすめします。

アルテッサは、スペインの伝統とナパバレーの革新が融合した、唯一無二のワイナリーです。美しい景観、洗練された建築、芸術作品、そして高品質なワインと美食。ぜひその魅力を体験してみてください。
このサイトに掲載している情報は、執筆時の最新情報を確認していますが、営業時間や予約が必要か否かなどの要件は随時変わっております。特に、コロナを経て変化が目まぐるしくなっておりますので、現地を訪れる際には必ず、事前に訪問先のホームページなどで最新情報を直接ご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。