旅には思いがけない出来事がつきものです。予定通りにいかなかった時、予約なしでも訪問できるワイナリーがあったらいいですね。当日ウォークインでも受け付けてくれるワイナリーの中から、5つをピックアップしました。
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以前は予約なしでもふらっと立ち寄れるワイナリーがたくさんあったのですが、最近のナパバレーは、多くのワイナリーが予約必須になっています。特にコロナ以降、その傾向が顕著です。ワイナリーとしては、お客様を最大限おもてなしするために準備を必要としているのです。ですから、行きたいワイナリーには事前に予約を入れておくことをおすすめします。複数のワイナリーを訪問予定の場合、テイスティングにかかる時間と、ワイナリー間の移動時間も考慮して予定を立ててくださいね。
とはいえ、予定通りにいかないという事態もあり得ます。そんな時、自由に訪れることのできるワイナリーもいくつか抑えておきたいですね。
「予約をおすすめする」としながらも、当日直接来てくれても受け付けますよという「walk-ins welcome」なワイナリーの中から、おすすめを5つ、専門家にピックアップしてもらいました。1つ1つご紹介していきます。
なお、混雑する時期、曜日など、訪問してもお断りされることもありますのでその点はご了承ください。そうしたタイミングでも、朝一番、もしくは一日の終わりの時間だと比較的チャンスがあるかもしれません。
Alpha Omega Winery

アルファ・オメガは、ナパバレーの中心地とも言えるラザフォードにあります。
サンルイスオビスポで弁護士、ぶどう栽培者、醸造家として活躍していたロビンと、国際的なホテルのインテリアデザイナーとして活躍していたミシェル・バゲットによって2006年に設立されました。
アルファ・オメガには噴水と池の美しい広々としたパティオがあり、ナパバレーで最も人気のある静かな屋外テイスティング会場の一つとなっています。他にも、地元のアーティストによる世界クラスのアートや、高い天井と眺望の美しいテイスティングルームもあり、多くの人で賑わっています。
そのため、土曜日の昼頃をピークにかなり混雑することもありますが、それでも、全てのゲストを歓迎できるよう最善を尽くしていると言います。
万が一、ラザフォードのワイナリーがいっぱいで入れない場合、アルファ・オメガには2番目の選択肢があります。アルファ・オメガは、ナパのダウンタウンに洗練されたテイスティングルームを持っており、そこは予約なしでもOKで夜7時まで営業しています。アルファ・オメガ以外にも、オーナーがサンルイスオビスポとスペインに所有している他の2つのエステートのワインも楽しむことができます。

Alpha Omega Winery
1155 Mee Lane at Highway 29, St. Helena, CA 94574
Alpha Omega Collective Napa
1245 First Street, Napa, CA 94559
Clif Family Winery

クリフ・ファミリー・ワイナリーは、セントヘレナのダウンタウンのすぐ南に位置するワイナリーです。
クリフ・バーというエナジーバーの創業者、ゲイリー・エリクソンとキット・クロフォードによって設立されました。
テイスティングルームには、ユニークな「ブルスケテリア(Bruschetteria)」というイタリア風フードトラックがあり、ワインランチのために立ち寄るのにも最適です。季節のブルスケッタ(スモークサーモン、アボカド、ハラペーニョ、生クリーム風味など)、サラダ、ポレンタ、空豆の天ぷらなどの楽しいサイドメニューが提供されており、テイスティングルームやバー、お店の前の広場などで、クリフ・ファミリーのワインと共に注文することができます。(フードトラックは水曜日から日曜日までの営業です。)
カジュアルな雰囲気が人気のワイナリーです。

Hall Wines

Bunny Foo-Foo と呼ばれるウサギのアートが印象的なホール・ワインズは、セントヘレナの南にあります。
弁護士兼実業家として活躍し、駐オーストリア米国大使まで務めたキャサリンと、不動産業で成功しアート・コレクターでもあるクレイグ・ホール夫妻によって設立されたワイナリーです。彼らが買収したこの土地は、元々はナパバレーのワインの40%を生産していた150年にわたる歴史ある土地でした。歴史あるバーグフェルド・ワイナリーを修復し、環境に配慮した最先端の醸造施設を建設。そこに素晴らしいアートが配され、まさにアートとワインが融合した空間が作り出されています。
ホールには、現代アート・ギャラリーのような素晴らしいテイスティング・バーでのテイスティング、アートとぶどう畑を眺めて散策しながらのテイスティングなど、様々なラインナップが用意されています。
混雑時には、ワインを購入して、セルフガイドのアートツアーで敷地内を散策することもできます。余裕が欲しい場合には、午前10時のオープン時間に合わせていくことをおすすめします。

Louis M. Martini Winery

セントヘレナの中心地、ワイントレインもすぐ横を走る絶好の場所に位置するルイ・M・マルティニ・ワイナリー。カベルネ・ソーヴィニヨンの名門として知られています。禁酒法廃止後、ナパバレーで最初にオープンしたワイナリーの一つでもある老舗ワイナリーです。
イタリアからやってきたルイ・M・マルティニによって設立されたワイナリーは、低温発酵を最初に採用するなどナパバレーのワイン産業の発展に重要な役割を果たしてきました。親子3代に渡って家族経営を続けてきましたが、2002年に親友である大手ワイナリーガロに売却。2019年には大規模な改装が行われました。現在は、現代的なデザインと歴史的な魅力を兼ね備え、料理とワインのペアリングや、昔ながらのバーでのテイスティングなど、幅広いテイスティングメニューが用意されています。
地下のセラーで楽しむ料理とのペアリングは予約必須ですが、その他は、その日の状況によって予約なしでも楽しむことができます。

Merryvale Vineyards

メリーヴェール・ヴィンヤーズもセントヘレナ、ワイントレインの線路のすぐ脇の絶好のロケーションに位置します。
メリーヴェールは歴史的ワイナリーで、「サニーヒル・ワイナリー」であった頃から多くの有名人が関わっていることに驚かされます。ロバート・モンダヴィ、ビル・ハーラン、ボブ・レヴィ、ミシェル・ロラン…。現在は、スイスがルーツのシュラッター一家が単独オーナーとなっています。
メリーヴェールでは、室内のバーと屋外のパティオの両方でテイスティングを楽しむことができます。お天気が良ければ、気持ちのいい屋外がおすすめ。生演奏が行われることもあります。
Gran Cru などは予約必須で、ウォークインで楽しめるテイスティングは限られていますのでご注意ください。

このサイトに掲載している情報は、執筆時の最新情報を確認していますが、営業時間や予約が必要か否かなどの要件は随時変わっております。特に、コロナを経て変化が目まぐるしくなっておりますので、現地を訪れる際には必ず、事前に訪問先のホームページなどで最新情報を直接ご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。