ラベルにも描かれている大きなウサギのアートが印象的なホール。敷地内には多くの現代アートが展示されていて、美しい風景とアート、そしてワインと、五感全てを刺激される特別な体験のできるワイナリーです。
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ホールは、セントヘレナにあるワイナリーです。ナパバレーの中心を貫くハイウェイ29を走っていると、Bunny Foo-Fooという名のウサギのアートが目を惹きます。
成り立ち
2003年、キャサリン・ホールと夫クレッグ・ホールは、セントヘレナのバーグフェルド・ワイナリーを買収しました。この地は、かつてはナパバレー協同組合の本拠地で、ナパバレーのワインの40％を生産していた150年にわたる歴史ある土地です。
キャサリン・ホールは、実家のメンドシーノのぶどう畑で働き始めて以来、アートと建築と上質なワインを紹介する場所を夢見ていました。彼女のキャリアは、カリフォルニア州バークレイの弁護士補佐から始まり、テキサス州ダラスでは弁護士兼実業家として活躍。1997年から2001年までは、駐オーストリア米国大使まで務めました。さらにニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家でもあります。長年にわたり社会問題に取り組み、数多くの非営利団体や組織の理事を務めています。
夫のクレイグ・ホールは、不動産業で大きな成功を収めました。新しい起業家を積極的に支援し、若い新興企業を育成する慈善家であり、市民リーダー。そして彼もニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家です。生涯のアート・コレクターであるクレイグは、アートが人間の精神に栄養を与え、人々の生活に大きな変化をもたらすと信じています。
駐オーストリア米国大使の任務を終えたキャサリンは、2013年、1885年に建てられた歴史あるバーグフェルド・ワイナリーの修復を完了し、カリフォルニア初のLEEDゴールド認証ワイナリーを完成させました。ここには素晴らしいビジターセンターと最先端の醸造施設を併設し、歴史と革新を融合させました。
セントヘレナのワイナリーに加え、1995年に購入し2005年にオープンしたホール・ラザフォードは、ラザフォードの丘にある伝説的なサクラッシュ・ヴィンヤードの中にある最新鋭のワイナリーです。ここでは、単一畑と限定生産のワイン造りに専念しています。
これら2つのワイナリーでは、どちらでも、受賞歴のあるワインをテイスティングし、素晴らしいコンテンポラリー・アートを鑑賞し、景色を眺めるという、思い出に残る体験ができます。
LEED®ゴールド認証ワイナリーとは
LEED（Leadership in Energy and Environmental Design）ゴールド認証ワイナリーとは、環境に配慮した設計と運営を行っているワイナリーのことです。LEEDは、建物や施設が持続可能なエネルギー利用や環境影響の最小化を目指す評価基準で、米国グリーンビルディング協会（USGBC）が認定しています。
CARE
Community（地域社会）、Arts（芸術）、 Responsible Business Practices（責任あるビジネス慣行）、 Entrepreneurship（起業家精神）の頭文字をとった「CARE」は、ホールの理念です。ホールでは、地域社会の人々やチームメンバーなど、まず人を大切にしています。
募金活動からボランティア活動まで、地域社会に良い影響を与える活動、芸術団体の支援や収蔵作品の一般公開、持続可能で環境に配慮したワイン造り、起業家精神を育み機会を創出すること。
正しいことをし、責任あるビジネス慣行に従い、地域社会に還元するよう努めるという理念は、1977年に設立された家族財団を通じて、またビジネスにおいて、50年にわたり実践され続けています。
ぶどう畑
ホールはナパバレー全域にわたって500エーカーを超え、最高級と言われる土地を含めた複数のぶどう畑を所有しています。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨン・ブランといった古典的なボルドー品種を栽培しており、それら全ての畑はオーガニック認証を受けています。ホール夫妻は、環境に対する強い尊敬の念を持っており、最高品質のぶどうを収穫するために最先端の技術を導入しています。畑の細部にまで細心の注意を払うことで、ナパバレーの土壌と気候のユニークで多様な特徴を表現することができているのです。
ワイン
ホールの代表的なワインは、リッチでボリューム感のあるカベルネ・ソーヴィニヨンです。特にプレミアムなラインである「Kathryn Hall Cabernet Sauvignon」は、高い評価を受けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン以外にも、メルローやシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなど、ナパバレーならではのブドウ品種を使用した豊富なラインナップを提供しています。いずれのワインも、畑ごとの特性を活かし、洗練された味わいと長い余韻を楽しむことができます。
ワイナリー体験
モダンな建築と歴史的なぶどう畑が見事に調和したホールは、アートとワイン造りが融合した空間。
テイスティングルームでは、モダンなインテリアに囲まれながら、訪れる人々にエレガントで心地よいワイン体験を提供しています。
テイスティングメニューには、様々なラインナップが用意されています。敷地内を散策しながら、ホールのビジョンや歴史、アートに触れるコース、高い人気を誇るプラチナ・コレクション・ワインを試飲できるコースなど、希望に合わせて選ぶことができます。
予約しなければ体験できないコースもあり、予約することがおすすめされていますが、予約なしの訪問も歓迎されます。
ワイナリーの敷地内には、テラス席や庭園があり、ナパバレーの美しい景色を眺めながらワインを楽しむことも可能です。特に晴れた日には、リラックスした雰囲気の中でゆっくりとワインを味わう贅沢な時間を過ごすことができます。
ナパバレーの伝統と革新の融合、そしてアートとワインの融合を、ぜひ体験してみてください。
このサイトに掲載している情報は、執筆時の最新情報を確認していますが、営業時間や予約が必要か否かなどの要件は随時変わっております。特に、コロナを経て変化が目まぐるしくなっておりますので、現地を訪れる際には必ず、事前に訪問先のホームページなどで最新情報を直接ご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
