マスタードの花の咲く季節は、他にも色とりどりの花が咲き始めてナパバレーがカラフルなビタミンカラーになります。夏には見ることのできない風景です!
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年が明け、少しずつ暖かくなってくると、冬の間茶色く眠っていたぶどう畑が黄色に染まります。1月後半から3月にかけて”マスタード・シーズン”と呼ばれるこの時期は、かわいらしいマスタードの花がぶどう畑に咲き誇ります。映え写真を撮りたい方々も多く集まる、カラフルな季節です。
マスタードの花とは
マスタードとは、辛子菜(カラシナ)と呼ばれるアブラナ科の植物です。菜の花に似た黄色い花を咲かせます。種子は調味料マスタードの原料になり、葉は野菜として食べることができる品種もあります。咳や喉の炎症を抑えるなど、薬用にも使われていました。
なぜマスタードなのか
どうしてぶどう畑にマスタードが植えられているのでしょうか?もちろんこれらは雑草ではないのです。畑を管理する人たちによって蒔かれ、育てられているのです。ですから、必ずどこのぶどう畑にでもあるというわけではありません。畑を管理する人、ワインを造る人、それぞれの好みを反映して植えられています。
では、どんな役割があるのでしょうか。
マスタードは、とても優れた被覆作物(カバークロップ)なのです。土壌侵食を防ぎ、土壌に栄養分を戻すことで天然の肥料としても機能します。また、特定の有害な雑草の生育を防ぐことにも貢献します。さらには、その花が害虫駆除に役立つ益虫を引き寄せます。カラシナの根は深く、土壌に空気を送り込み、ぶどうの木がより効率的に養分にアクセスできるようにすることにも役立ちます。マスタードを植えることで、冬の間ぶどうの木が休眠中でも土壌を生き生きとした状態に保つことができるのです。化学肥料や農薬の必要性を減らし、生態系の健全性や持続可能な農業へ多大な貢献をするのです。
歴史
ナパバレーでマスタードを植える伝統は、単なる農業の慣習ではなく、この地域の歴史の一部でもあります。カリフォルニアに初めてぶどうの木を植えたフランシスコ会の宣教師たちは、小道にもマスタードの種を蒔いたと伝えられています。これは、ミッション間の小道に鮮やかな花を咲かせて目印とし、風景を見通す黄金色の道しるべとするためだったと言われています。
見どころ
この季節には、各所のぶどう畑でマスタードの花を見ることができます。
特に人気があるのは、ハイウェイ29を北上し、オーパスワンやモンダヴィのあるオークヴィルの少し手前、Brixというレストランの向かいあたりの畑です。ここはもう、畑の中に入ってしまって写真を撮る人たちもいるくらいなのですが、オーナーも了承しているのかもしれません。
他にも各所で黄色い絨毯を見ることができます。のんびりとドライブしながらあちこちの畑を巡るのもいいかと思います。お天気が良ければ、サイクリングやピクニックもいいですね。
2月頃は、雨の降る日もあり、ぽかぽか暖かくなったと思うと寒い日もあったりしますので、暑さ寒さを調整できる服装を準備しておくと安心です。
また、この時期は、赤ワインのリリースパーティーなど、イベントを開催するワイナリーも多くあります。お好みのワイナリーのイベントに参加しつつ、マスタードを探索するのも素敵ですね。
かわいらしいマスタードの花を、ぜひ楽しんでください!
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